女王陛下の影法師

君塚 直隆

イギリス王室秘書官のすべて

イギリスでは 陛下の秘書官 は王室と政府をつなぐ重要な存在である。その役割をヴィクトリア女王からエリザベス2世までの歴史の中で検証するイギリス近代史。

女王陛下の影法師
  • シリーズ:単行本
  • 3,190円(税込)
  • Cコード:0022
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2007/07/25
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:336
  • ISBN:978-4-480-86118-4
  • JANコード:9784480861184
君塚 直隆
君塚 直隆

キミヅカ ナオタカ

君塚 直隆(きみづか・なおたか):1967年、東京都生まれ。立教大学文学部史学科卒業。英国オックスフォード大学セント・アントニーズ・コレッジ留学。上智大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程修了。博士(史学)。専攻はイギリス政治外交史、ヨーロッパ国際政治史。現在、関東学院大学国際文化学部教授。著書に『ヴィクトリア女王』『立憲君主制の現在』『ヨーロッパ近代史』『エリザベス女王』『女王陛下の影法師』『貴族とは何か』など多数。

この本の内容

ヴィクトリア女王からエリザベス二世を経てチャールズ皇太子に至るイギリス史に、影のように常に寄り添うイギリス王室秘書官のすべて。

この本の目次

序章 秘書官の登場
第1章 女王秘書官職の確立と定着
第2章 二大政党のはざまで
第3章 大衆政治に立脚する君主制
第4章 立憲君主制の光と影
第5章 エリザベス二世の半世紀と秘書官たち
終章 秘書官と二一世紀の君主制

読者の感想

2008.4.12 ツシマ

君塚教授の独特な視点を再認識した。前作の女王陛下のブルーリボンでもガーターという勲章がいかに欧州近代史に重要なキーワードであり、日本の天皇への授与にあたっていかに紆余曲折があったか理解できた。通称はブルーリボンでも、宗教も民族も異なる天皇に授与されるためには英国への軍事的貢献として日露戦争での莫大なレッドブラッドが必要であったということは全く想像もつきませんでした。義和団事件・日清・日露・第一次大戦で戦没された英霊に祈らずにはいられませんでした。本作品でもやはり英国は階級社会であることを実感させられました。

2007.8.15 ウィルヘルミナ

君塚さんのイギリス王室の関する本は、発想が斬新で驚かされる。前作のガーター勲章に関する本も、物凄く新しい発見があった。今度の著作も、非常に新しい角度から王室のことが書かれているので、とても参考になります。
それにしても、元の秘書官フェローズ氏がダイアナ妃とセーラ妃の親戚だったことには、衝撃を受けた。彼にしてみれば、女王第一で親戚第二の、本当に、自分の職務に忠実にということで、プロに徹した行為だったのだ。なにか、読後、爽快感さえある、そういった本だと思う。


君塚さんには、さらなる斬新な思考のヨーロッパ王室本を期待する。
現在、日本の皇太子夫妻の公務のあり方が問われているけれど、ヨーロッパ王室の新世代の皇太子妃の公務がどのようになされているかと、いうことも、研究の対象となるのではないでしょうか。それによって、皇太子妃雅子様の今後に非常に参考となると思います。
ヨーロッパの王室のイギリス以外の王室のことが、表面をさらうだけの日本の報道に、だいぶ飽きてきています。ぜひ、
君塚さんには、頑張ってもらいたいのです。

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