日本の包茎 ─男の体の200年史

澁谷 知美

多数派なのに思い悩み、医学的には不要な手術を選ぶ男たち。仮性包茎はなぜ恥ずかしいのか。幕末から現代までの文献を解読し深層を浮かび上がらせた快作!

日本の包茎 ─男の体の200年史
  • シリーズ:
  • 1,760円(税込)
  • Cコード:0336
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2021/02/15
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:288
  • ISBN:978-4-480-01723-9
  • JANコード:9784480017239
澁谷 知美
澁谷 知美

シブヤ トモミ

澁谷知美(しぶや・ともみ)1972年、大阪市生まれ。東京大学大学院教育学研究科で教育社会学を専攻。現在、東京経済大学全学共通教育センター教授。博士(教育学・東京大学)。ジェンダーおよび男性のセクシュアリティの歴史を研究。共著に『性的なことば』 (講談社現代新書)など、単著に『日本の童貞』(河出文庫)、『平成オトコ塾――悩める男子のための全6章』『日本の包茎――男の体の200年史』(以上、筑摩書房)、『立身出世と下半身――男子学生の性的身体の管理の歴史』(洛北出版)がある。

この本の内容

仮性包茎は医学上、病気ではなく、手術も不要である。日本人男性の半数以上が仮性包茎とされている。多数派であるのに多くの男性がこれを恥じ、秘密にしようとするのはなぜか。そのままでは女性に嫌われると一部の美容外科医は言い募り、男性による嘲弄の対象ともなってきた。仮性包茎を恥じる感覚は、どのようにして形成されたのか。江戸後期から現代まで、医学書から性の指南書、週刊誌まで、膨大な文献を読み解き、仮性包茎をめぐる感覚の二〇〇年史を描き出す。歴史社会学者による本邦初の書!

この本の目次

序章 なぜ仮性包茎の歴史なのか
第1章 恥と包茎―一九四〇年代半ばまで
第2章 包茎手術の商品化―戦後の混乱期から一九六〇年代まで
第3章 青年と包茎―一九七〇年代から九〇年代まで
第4章 中高年と包茎―一九八〇年代から現代まで
終章 包茎手術のたそがれ

この本への感想投稿

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。

(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)







 歳

 公開可   公開不可