公衆衛生の倫理学 ─国家は健康にどこまで介入すべきか

玉手 慎太郎

健康をめぐる社会のしくみは、人々の自由をどう変えるのか。セン、ロールズ、ヌスバウムなどの議論を手掛かりに、現代社会に広がる倫理的な難問をじっくり考える。

公衆衛生の倫理学 ─国家は健康にどこまで介入すべきか
  • シリーズ:
  • 1,870円(税込)
  • Cコード:0312
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2022/12/14
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:304
  • ISBN:978-4-480-01762-8
  • JANコード:9784480017628
玉手 慎太郎
玉手 慎太郎

タマテ シンタロウ

玉手 慎太郎(たまて・しんたろう):1986年宮城県生まれ。現在、学習院大学法学部政治学科教授。東北大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。博士(経済学)。専門は政治哲学・倫理学。著書に『政治において正しいとはどういうことか』(共著、勁草書房)、『平等の哲学入門』『支配の政治理論』(ともに共著、社会評論社)など。訳書にヤン・エルスター『酸っぱい葡萄』(勁草書房)、アマルティア・センほか『生活の豊かさをどう捉えるか』(共訳、晃洋書房)など。

この本の内容

パンデミックにおける行動制限から肥満対策、健康格差や自己責任論、健康増進にかかわるナッジの問題点に至るまで。健康をめぐる社会のしくみは、人々の自由をどのように変えるのか。選択すべきは介入か、それとも個人の自律か―。高度化する健康管理の技術を注意深く読み解きながら、健康を守る社会の仕組みと個人の生き方の複雑な関係をめぐる問いにじっくり向き合う。自分自身で考え、共に生きるための倫理学。

この本の目次

序章 公衆衛生倫理学の問題関心
第1章 肥満対策の倫理的な課題
第2章 健康の社会経済的な格差の倫理
第3章 健康増進のためのナッジの倫理
第4章 健康をめぐる自己責任論の倫理
第5章 パンデミック対策の倫理
終章 自由としての公衆衛生へ

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