種村季弘
( たねむら・すえひろ )種村 季弘(たねむら・すえひろ):1933-2004年。東京都生まれ。東京大学文学部卒業。ドイツ文学者。該博な知識人として文学、美術、映画から魔術、神秘学にいたるまで多彩なジャンルにわたり執筆活動を展開した。著書に『ビンゲンのヒルデガルドの世界』(芸術選奨文部大臣賞、齋藤緑雨賞受賞)、『書国探検記』、『魔術的リアリズム』など、翻訳書に『パニッツァ全集』(全3巻)などがある。
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全国の温泉をめぐる各エッセイ・小説を地域別に東の旅、西の旅の全2冊に編集。本巻は東の旅であり、関東、中部、東北、北海道の名湯秘湯をめぐる旅。伊豆、熱海、箱根はもとより、下部、鳴子、花巻、熊ノ湯、変ったところでは麻布十番などを、坂口安吾、徳川無声、内田百(けん)、小林秀雄らの味わい深い随筆で案内する。
温泉〈湯ケ島〉(梶井基次郎)
年頭の混浴〈熱川〉(津島祐子)
温泉だより〈修善寺〉(芥川龍之介)
湯の町エレジー〈伊東〉(坂口安吾)
伊豆山蓬莱旅館〈伊豆山〉(田中康夫)
富士屋ホテル〈箱根〉(古川緑波)
麻布の温泉〈麻布十番〉(川本三郎)
猫町〈伊香保〉(萩原朔太郎)
みなかみ紀行抄〈水上〉(若山牧水)
夢二の手紙抄〈湯田川・東山〉(竹久夢二)
父茂吉の匂いを訪ねて〈銀山・蔵王〉(北杜夫)
花巻温泉〈花巻〉(高村光太郎)
蔦温泉〈蔦〉(小林秀雄) ほか
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