赤瀬川原平
( あかせがわ・げんぺい )1937年横浜生まれ。画家。作家(尾辻克彦)。60年代には「ハイレッド・センター」など前衛芸術家として活動、70年代には「櫻画報」など独自の批評を盛り込んだイラストレーターとして活躍、81年には『父が消えた』で芥川賞を受賞。1986年、藤森照信、南伸坊らと「路上観察学会」を結成。他に高梨豊、秋山祐徳太子との「ライカ同盟」、山下裕二との「日本美術応援団」の活動がある。2014年没。
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1963年3月、芸術家たちのパワーが噴出した嵐のような読売アンデパンダン展が終わった。しかし、若い彼らの創作意欲が消えるわけはなく、かくして超前衛芸術家三人は、ハイレッド・センターを結成。三人とは高松次郎、赤瀬川原平、中西夏之である。物にからみつき、どこまでも延びてゆく紐、梱包、手描きの千円札、卵、増殖し続ける洗濯バサミ…芸術であるものとないものの間で活動した三人の行動記録。
第1章 山手線の卵
第2章 国立の生唾
第3章 早稲田の赤い便器
第4章 上野のゴールド・ラッシュ
第5章 上野の長い紐
第6章 新宿のテープカット
第7章 新橋の洗濯バサミ
第8章 新橋のスペース・シャトル
第9章 帝国ホテルの肉体
第10章 パリの前立腺
第11章 宇宙の缶詰
第12章 御茶ノ水のドロップ
第13章 銀座のゾーキン
終章 霞ケ関の千円札
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