大正幻影
隅田川の水辺を描き続けた佐藤春夫、谷崎、荷風らに共通する幻想性をたどり発見する「幻影の町」。サントリー学芸賞受賞。
【解説: 坪内祐三 】
- シリーズ:ちくま文庫
- 946円(税込)
- Cコード:0195
- 整理番号:か-3-7
- 刊行日:
1997/05/22
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ページ数:336
- ISBN:4-480-03266-5
- JANコード:9784480032669
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佐藤春夫、永井荷風、谷崎潤一郎、芥川龍之介…隅田川を原風景とし、その水辺を描き続けた作家たち。彼らはなぜそれほどまでに隅田川の風景を必要としたのか。大正文学に共通する幻想性をたどり発見する「幻影の町」。平成三年度サントリー学芸賞受賞。
川を渡って幻影のなかへ
ビーダーマイヤーのささやき
花の感受性
幻影の街
路地裏の散歩者たち
文士が映画と出会うとき
自己分裂という物語
「水の都」のユートピア
支那服を着た少女
異国への憧憬
南方の夢草
廃墟のなかの幻覚
病める名探偵たち
「紙上建築」の世界
神経衰弱と死
「幻影」を求めた大正作家たち
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