不良少年

桜井 哲夫 原作

「不良」とは何だろうか。世間の鼻つまみ者でありながら、管理社会に風穴をあけるトリックスター?! 近代社会の誕生とともに登場した不良少年文化に光をあてる。

不良少年
  • シリーズ:ちくま新書
  • 726円(税込)
  • Cコード:0236
  • 整理番号:128
  • 刊行日: 1997/10/16
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ISBN:4-480-05728-5
  • JANコード:9784480057280

この本の内容

不良とは何だろうか。世間から社会的な劣等者ないしは犯罪者予備軍というレッテルを貼られる存在でありながら、一方で息の詰まりそうな管理社会に風穴をあけるトリックスター的存在。かつてこの両義性によって不良精神が輝いてみえる時代もあったが、それもいまはノスタルジーとして語られるのみである。恐るべき若者たちに対する近代国家の管理と保護の動向を鳥瞰しつつ、トリュフォーの映画や戦後日本のマンガ・劇画に登場する不良少年たちの反抗と運命を共感をもって描くもうひとつの若者文化論。

この本の目次

第1章 恐怖から管理へ―若者は、恐怖の対象であった
第2章 管理の科学
第3章 「不良少年」の誕生
第4章 不良少年から非行少年へ―「不良少年」の戦後史
第5章 大人は判ってくれない―映画のなかの不良少年
第6章 ジャンルとしての「不良少年」―マンガのなかの不良少年
第7章 不良という文化
終章 反学校文化のゆくえ

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