ちくま新書

日本経済の死角
─収奪的システムを解き明かす
河野龍太郎
著
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書き手は、思考の生成の現場でいかなる表現上の戦略を組みたてるのか。日本語という万人の共有財と、文体という個々の筆者の私有財との中間の領域に狙いをさだめ、あまたの文例を駆使してその秘密を読み解こうとするたぐい稀な言語的冒険!名文の解析と鑑賞の世界から抜けでた異色の文章読本。
序 思考の形態学
1 単語の思考―単語は巨大な思考単位である
2 語源の思考―原初の宇宙観に立ち会う
3 確実の思考―方法的懐疑と論理
4 全部と一部の思考―反証・量化・代用
5 問いの思考―思考に形をあたえる
6 転倒の思考―視点の転換
7 人間拡張の思考―メディアと技術の見方
8 擬人法の思考―どこまでがヒトか
9 特異点の思考―誇張法の系統樹
10 入れ子の思考―思考の原始構成
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