セーフティーネットの政治経済学

金子 勝

リストラもペイオフも日本経済の傷を深くする。「自己責任」路線の矛盾を明らかにし、将来不安によるデフレから脱するための 信頼の経済学 を提唱する。

セーフティーネットの政治経済学
  • シリーズ:ちくま新書
  • 748円(税込)
  • Cコード:0233
  • 整理番号:214
  • 刊行日: 1999/09/16
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:208
  • ISBN:4-480-05814-1
  • JANコード:9784480058140
金子 勝
金子 勝

カネコ マサル

金子 勝(かねこ・まさる):1952年、東京都生まれ。経済学者。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。東京大学社会科学研究所助手、法政大学経済学部教授、慶應義塾大学経済学部教授などを経て現在、立教大学経済学研究科特任教授、慶應義塾大学名誉教授。財政学、地方財政論、制度経済学を専攻。著書に『市場と制度の政治経済学』(東京大学出版会)、『新・反グローバリズム』(岩波現代文庫)、『「脱原発」成長論: 新しい産業革命へ』(筑摩書房)、『平成経済 衰退の本質』(岩波新書)、『資本主義の克服』(集英社新書)ほか多数。

この本の内容

バブル期から今日に至るまで「自己責任」や「規制緩和」がいわれ続けている。こうした市場原理主義的な政策と、無節操な公的資金投入を繰り返した結果、デフレが深刻化している。長期停滞から抜けだし、失業や年金不足といった将来不安を解消するには、セーフティーネット(安全網)を張り替え、大胆な制度改革につなげていくことが不可欠だ。ハイリスク社会に警鐘を鳴らし、「市場か政府か」という二元論を超えた、第三の道を具体的に提唱する。

この本の目次

プロローグ 病気と誤診―なぜ不況が長期化したのか
第1章 経済学の失敗
第2章 セーフティーネットとは何か
第3章 市場の限界をどうとらえるか
第4章 グローバルスタンダードの落とし穴
第5章 セーフティーネットの再構築
第6章 第三の道―財政中立的な制度改革
エピローグ 信頼の経済学序説

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