地獄めぐり

川村 邦光

悪行を犯すと堕ちるという地獄。心に深く刻まれたそのイメージは、現世が逆照射された世界だった。今に息づく日本の原風景をさぐる〈死後の世界〉の文化史。

地獄めぐり
  • シリーズ:ちくま新書
  • 726円(税込)
  • Cコード:0239
  • 整理番号:246
  • 刊行日: 2000/05/18
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:224
  • ISBN:4-480-05846-X
  • JANコード:9784480058461

この本の内容

「死」と言われて思い浮かべる風景―地獄。生前、悪行を為した者は、三途の川の岸辺で奪衣婆に衣服を剥がれ、閻魔大王の裁きをうけて、剣の山や火炎地獄、血の池地獄など、果てしない冥界めぐりに追いたてられるという。日本人の心の奥底に刻みこまれた、こんな死後の世界のイメージは、実は、現世が逆照射された風景だった。「十界曼荼羅」「地蔵十王経」など、数々の地獄絵にも残されているあの世観から、今に息づく日本の原風景をさぐる地獄の文化史。

この本の目次

1 他界を遍歴する(他界遍歴と甦り―『日本霊異記』の世界
ヨモツ(黄泉)国訪問譚 ほか)
2 地獄を幻視する(地獄の視覚化
地獄を想起せよ ほか)
3 三途の川の奪衣婆(奪衣婆の出現
奪衣婆の系譜 ほか)
4 女の地獄と穢れ(女の地獄とは―「熊野観心十界曼荼羅」の世界
女の地獄の絵解き ほか)

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