戦後日本の論点 ─山本七平の見た日本

高澤 秀次

日本社会にはなお空論が横行し、同質化を強要する「空気」が残っている。天皇や軍隊、国家について卓抜な研究を残した山本七平の仕事をたどり、 戦後 を見直す。

戦後日本の論点 ─山本七平の見た日本
  • シリーズ:ちくま新書
  • 770円(税込)
  • Cコード:0236
  • 整理番号:419
  • 刊行日: 2003/07/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:224
  • ISBN:4-480-06119-3
  • JANコード:9784480061195

この本の内容

『日本人とユダヤ人』という卓抜な日本人論によって論壇に登場した山本七平は、一見開放されたかに見える日本人の心性を根強く支配する鎖国的な傾向を批判すると同時に、その背後にあって社会の同質化を隠微に強要する「空気」の存在をも鋭く指摘した。その後、保守論壇を舞台にしながら、戦中派としての体験をもとに、日本的社会や組織の祖型としての天皇制や軍隊を分析し、日本型資本主義の起源と展開を論じるなど、多彩な評論活動を行なった。その論点を軸に戦後日本を問いなおし、新たな座標軸を提示する。

この本の目次

第1章 日本近代の縮図
第2章 天皇制国家の分裂
第3章 日本史を読みなおす
第4章 「現人神の創作者たち」
第5章 日本的原理主義の起源
第6章 敗残兵の日本軍隊論

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