ちくま新書

日本経済の死角
─収奪的システムを解き明かす
河野龍太郎
著
loading...
日本語は曖昧な言語であり、情意表現に適していると言われることが多い。けれども「テニヲハ」や、後置詞「によって」や「において」などを駆使しながら、明晰な意味を表現できるようになった。ところが、近年の「カタカナ言葉」や、「一語文」「タメ口」に代表される若者言葉、それに携帯電話やメールなど情報環境が激変したことによって大きな混乱が生まれている。「甘やかされた日本語」の現状を丁寧に分析し、「雑種言語」としての日本語の歴史を再検討しながら、新たな可能性を探る。
第1章 甘やかされた日本語を叱る―もう以心伝心にはたよれない
第2章 カタカナ語の濫用を叱る
第3章 漢語の濫用を叱る
第4章 歴史への無知を叱る
第5章 若者ことばを叱る
第6章 感情過多の日本語を叱る
第7章 開かれた日本語のために―翻訳の思想
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。