病原体から見た人間

益田 昭吾

理不尽すぎる行為の謎

人類は地球にとっての病原体とよくたとえられる。実際、両者のふるまいには共通点も多い。無害な寄生体が恐ろしい感染症に変わる理由から見えた人間の本質とは。

病原体から見た人間
  • シリーズ:ちくま新書
  • 792円(税込)
  • Cコード:0245
  • 整理番号:667
  • 刊行日: 2007/07/09
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:240
  • ISBN:978-4-480-06368-7
  • JANコード:9784480063687
益田 昭吾
益田 昭吾

マスダ ショウゴ

1941年生まれ。66年、東京慈恵会医科大学卒業。07年、東京慈恵会医科大学教授を退任。現在は同大学名誉教授。卒業以来、一貫して黄色ブドウ球菌の病原性の研究に従事。細菌の病原性を通じて医学と生物学の関係に深い関心を抱く。著書に『生きものとしての病原微生物』(廣川書店)、『病原体はどう生きているか』(ちくま新書)など。

この本の内容

環境を破壊して繁栄を謳歌し、諸欲によって我が身の破滅を招く…。人間の本質を、病原体から読み解く理不尽すぎる行為の謎。

この本の目次

第1章 病原体の環境と人間の環境(「環境あっての生物」という原則に反する存在
宿主―寄生体関係の起源とは ほか)
第2章 生物としての病原体(細菌に寄生するバクテリオファージ
本来の環境を失った生物のありよう ほか)
第3章 いろいろな病原体の生き方(予防接種とは免疫のしくみを利用し直すこと
ヒトは破傷風菌の生態に影響力を持たない ほか)
第4章 病原体としての人間(環境と生物は対等の関係にある
環境の論理と寄生体の論理 ほか)
第5章 人間特有の生き方(複数の個人を宿主とする寄生体としての「公」
記号による世界は時間的に存在する ほか)

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