アニメ文化外交

櫻井 孝昌

世界はこんなに日本が好きだ

日本のアニメはどのように世界で愛され、憧れの的になっているのかを、現地の声で再現。アニメ文化を外交に活用する意義を論じ、そのための戦略を提示する。

アニメ文化外交
  • シリーズ:ちくま新書
  • 880円(税込)
  • Cコード:0295
  • 整理番号:782
  • 刊行日: 2009/05/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:256
  • ISBN:978-4-480-06487-5
  • JANコード:9784480064875
櫻井 孝昌
櫻井 孝昌

サクライ タカマサ

1965年生まれ。コンテンツメディアプロデューサー。外務省アニメ文化外交に関する有識者会議委員。早稲田大学政治経済学部卒業後、書籍編集、Web・モバイルサイトの企画・プロデュース・デイレクション、映像作品プロデュースといった仕事とならび、大学等で人材育成にも取り組んできた。現在、世界における日本のアニメやファッションの立ち位置や外交上の意義について研究し、フィールドワークを進めている。フランス、スペイン、サウジアラビア、ミャンマーなど世界11カ国15都市で「アニメ文化外交」講演も実施。

この本の内容

ミャンマー、サウジアラビア、イタリア、スペイン…。作品タイトルを聞くだけで悲鳴をあげ、人気アニメのエンディングの振り付けをマスターする海外のファンたち。日本のアニメは、想像を超えて世界に広がっている。本書では、日本のアニメが世界でどう愛され、憧れの的になっているかを、現地の声で再現。また、このアニメ文化を外交ツールとして積極的に活用する意義を論じ、加えてそのための戦略をも提示する。

この本の目次

第1章 チェコ、イタリアからサウジアラビア、ミャンマーへ(ミャンマー・ヤンゴンの会場に集まった四五〇名の聴衆を前に
ミャンマー人女子から出た“やおい”の質問に衝撃を受ける ほか)
第2章 スペイン、フランスから東南アジアまで(六万人以上の動員をほこる、バルセロナの「サロン・デル・マンガ」
涼宮ハルヒがヨーロッパで大増殖中!? ほか)
第3章 なぜアニメが外交に使えるのか(アメリカ型グローバリズム戦略とアニメのローカリズム
若年層の日本への理解・関心の長期的強化 ほか)
第4章 「官」がすべきこと、「民」がすべきこと(世界各地で開催されるアニメ・マンガ関連イベント主催者とのネットワーク作り
アニメ文化外交戦略立案への「官」の課題とは ほか)
付録 オタク外交官と呼ばれて―山田彰前スペイン公使へのインタビュー

読者の感想

2009.6.01 パーネ・トスカーナ

すばらしく面白い快著。最近まれな読むだけで元気の出る本。新書だから、アニメだから、文化がどーのと突っ込まない!まずは現象面を知るだけでイイんです!スペイン・バルセロナの友人からいかに日本アニメ育ちか聞かされていましたが、堀淵清次著「萌えるアメリカ」の世界がとうとうここまで来たかという感じ。文化政策という提言はフランスみたいで面白い。政済界は宝の山が目の前にあるのに気づいていない。惣領冬実著「チェーザレ」がイタリアでカルト的人気で崇められる時代になっているのだから、作者へのあらゆるリスペクト、権利保護や日本マンガ専門チェーン店の世界進出が早急になされるべき。

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