世直し教養論

原 宏之

疲弊と茶番の
時代に終りを!

後期近代の転換期に立つわれわれにとって、〈教養〉はどのような形で再定義されうるのか。文化、教育、政治、身体の各面からひとつのモデルを思考した試論。

世直し教養論
  • シリーズ:ちくま新書
  • 902円(税込)
  • Cコード:0210
  • 整理番号:848
  • 刊行日: 2010/06/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:288
  • ISBN:978-4-480-06552-0
  • JANコード:9784480065520
原 宏之
原 宏之

ハラ ヒロユキ

1969年神奈川県生まれ。教師・人文学者。学術博士(東京大学、言語講座)。専攻は哲学、比較思想史。EHESS、コレージュ・ド・フランス、国際哲学コレージュなどで学び、帰国後はフランス語教師・文筆家として生活。著書に『バブル文化論――〈ポスト戦後〉としての一九八〇年代』(慶應義塾大学出版会、2006)、訳書にジャック・デリダ/ベルナール・スティグレール『テレビのエコーグラフイー』(NTT出版、2005)、『ミシェル・フーコー思考集成10』(分担訳、筑摩書房、2OO2)など。

著者からのメッセージ

近代の消費の渦に消えた「市民」[全文を読む]

この本の内容

日本人は、今、あらゆることに疲れている。閉塞感が漂い始めてから、かれこれ二十年を閲したが、われわれは生き方の輪郭をつかめないまま、社会とともに磨りへっていくほかないのだろうか。生を支える“教養”の形を描き直すことはできないのか。本書は、経験と思想のつながりに立ちながら、文化、政治、教育、身体を結ぶ教養像を求めたひとつの試論である。個人の成長(徳の涵養)と社会の再建(デモクラシーの復興)を接続する可能性へ、もう一度。

この本の目次

第1章 近代の成れの果て
第2章 日本近代の教養主義
第3章 近代という問題、デモクラシーの苦悩
第4章 大学の崩壊―啓蒙の放棄、永続する幼年期
第5章 身心の教養を取り戻す
第6章 社会で生きること
補章 日本流ポストモダン・リベラルの危うさ―近代主義・反近代者からの手紙

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