金融史の真実 ─資本システムの一〇〇〇年
国破れてマネーあり
懸命に回避を試みても、リスク計算が狂い始めるとき、金融危機は繰りかえし起こる。「資本システム」の歴史を概観しながら、その脆弱性と問題点の行方を探る。
- シリーズ:ちくま新書
- 858円(税込)
- Cコード:0233
- 整理番号:1069
- 刊行日:
2014/04/07
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:240
- ISBN:978-4-480-06774-6
- JANコード:9784480067746
- 在庫 ×
資本主義や資本市場など、マネーが動く舞台「資本システム」。そこでは、ひとたびリスク計算が狂い始めると、負債が適正水準を超え、懸命に回避しようとしても危機は再燃する、その繰り返しだ。我々は、自在に変貌していくこのシステムの上で、あちこち振り回されながら生きているだけではないのだろうか。一二世紀イタリア都市国家からの金融史を概観して、資本主義に内在するメカニズムを暴き、金融メタボ症候群を形成する今日の問題の行方を探る。
プロローグ 姿を変える資本システム
第1部 リスクと金融の歴史(イントロダクション
第一期民間資本時代―一二‐一五世紀の民間経済時代
第一期公有化時代―一五‐一七世紀の王室権力時代
第二期民間資本時代―一八‐一九世紀の自由経済時代
第二期公有化時代―一九‐二〇世紀の政府支援時代
第三期民間資本時代―一九八〇‐二〇〇六年の新自由主義時代
第三期公有化時代―二〇〇七年以降の国有化時代
リスク計算と資本システム)
第2部 資本市場の脆弱性(不安の源泉は銀行とソブリン
リスク計算の行き詰まり
「ドルしかない」という弱み
資産バブルの必然性)
第3部 金融の過剰(「大きくて潰せない」は維持不能
中央銀行も失敗する
先進国の国債は救われるか
成長主義の誤謬)
エピローグ 本質を見抜いた二人の経済学者
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