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ちくま新書

紛争地の歩き方

——現場で考える和解への道

カンボジアからシリア、ボスニアまで世界各地の紛争地で現地の平和に貢献する活動を行ってきた国際紛争研究者が、紛争の現場を訪ね、和解とは何かを問いなおす。

定価

1,210

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07550-5

Cコード

0231

整理番号

1721

2023/04/05

判型

新書判

ページ数

352

解説

内容紹介

殺しあいをしてきた人々は、どのように仲直りをするのか。闘いを通じて増殖され蓄積された憎しみ、悲しみ、怒り、憤りを当事者たちはどう処理するのか。和解を促すうえで、第三者のどのような手助けが効果的なのか。カンボジア、東ティモール、インドネシア、アフガニスタン、スリランカ、フィリピン、キプロス、ボスニアなど世界各地の紛争地で、現地の平和に貢献する活動や研究を行ってきた国際紛争研究者が、紛争の現場で見て、感じ、考えたことをもとに和解の物語を綴ってゆく。

目次

第1章 カンボジア―和解の旅の起点
第2章 南アフリカ―和解を考える旅
第3章 インドネシア―民主化という名の和解
第4章 アチェ―和解に優先する復興
第5章 東ティモール―和解の二局面
第6章 スリランカ―多数派勝利後の和解
第7章 ボスニア・ヘルツェゴビナ―民族という火種は消せるのか
第8章 キプロス―分断から和解は生まれるか
第9章 ミャンマー―軍事政権との和解
終章 現場で考える和解への道

著作者プロフィール

上杉勇司

( うえすぎ・ゆうじ )

上杉 勇司(うえすぎ・ゆうじ):1970年、静岡県沼津市生まれ。現在、早稲田大学国際学術院教授、沖縄平和協力センター副理事長。国際基督教大学卒業後、米国ジョージメイソン大学・紛争分析解決研究所で紛争分析解決学修士号取得。英国ケント大学国際紛争分析学博士号取得。フィリピン・ミンダナオ和平プロセスにて独立警察委員会に日本政府代表として派遣され、自治区における治安維持・警察活動に関する合意作成を支援し、フィリピン国家警察とモロイスラム解放戦線との協議を仲介。著書に『紛争地の歩き方』(ちくま新書、2023年)、『どうすれば争いを止められるのか』(WAVE出版、2023年)、『クーデター』(中公新書、2025年)、『変わりゆく国連PKOと紛争解決』(明石書店、2004年)、共著に『紛争解決学入門』(大学教育出版、2016年)、『国際平和協力入門』(ミネルヴァ書房、2018年)、『ワークショップで学ぶ紛争解決と平和構築』(明石書店、2010年)などがある。

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