排除の構造　─力の一般経済序説

今村 仁司 著

理性の中の暴力をめぐって、第三項排除効果論を展開した現代日本の第一線の思想家による根源的な問いに満ちた冒険的思考の書。

排除の構造　─力の一般経済序説
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 990円(税込)
  • Cコード:0111
  • 整理番号:イ-3-1
  • 刊行日: 1992/10/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:288
  • ISBN:4-480-08021-X
  • JANコード:9784480080219
今村 仁司
今村 仁司

イマムラ ヒトシ

今村 仁司（いまむら・ひとし）：1942-2007年。岐阜県生まれ。京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。元東京経済大学教授。専攻は社会思想史、社会哲学。

著者に関する情報

追悼・今村仁司［全文を読む]

この本の内容

われわれの希望は、暴力なき社会の実現である。では、なぜ社会の生成過程には排除という暴力的な作用が出現するのか。秩序の生成と暴力をめぐる根源的な問いを、文化人類学の成果やマルクスの価値形態論などと関連づけながら、第三項排除効果論として精緻に分析し、展開した暴力的理性批判の書。生産主義的理性批判への出発点となった、現代日本を代表する思想家の記念碑的論考。

この本の目次

序　荒ぶる力
第１部　理性と暴力（暴力の本性
理性と暴力
全体化に抗する理性
批判の原理としての第３項）
第２部　排除の構造（第３項排除効果
排除の構造）

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