自死の日本史

モ−リス・パンゲ 著 , 竹内 信夫 翻訳

自死という意志的に選びとられた死のつらなりのなかに、日本人の精神史をあざやかに描き出した雄渾にして優美な日本文化論。

自死の日本史
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,922円(税込)
  • Cコード:0121
  • 整理番号:ハ-3-1
  • 刊行日: 1992/11/06
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ISBN:4-480-08026-0
  • JANコード:9784480080264
竹内 信夫
竹内 信夫

タケウチ ノブオ

1945年大阪に生まれる。戦火を避けて疎開、大学進学まで実家に暮らす。高松高校、東京大学、ソルボンヌ大学を経て、1975年東京大学助手。その後明治学院大学講師、東京工業大学、東京大学助教授を経て、東京大学大学院教授。専門はフランスの文学・思想。特にマラルメ研究に貢献。50歳を期して空海研究を開始。『空海入門―弘仁のモダニスト』(ちくま新書)、『空海 言葉の輝き』(ピエ・ブックス)を著わす。2007年定年退職後、生家に隠居、空海研究に没頭。2009年空海塾開講、2010年ベルクソンの個人訳全集(白水社)刊行開始。訳書にM.パンゲ『自死の日本史』(講談社学術文庫)、レヴィ=ストロース『みる きく よむ』(みすず書房)など。2013年7月空海学会設立、幹事長を務める。

この本の内容

カエサルに敗れてみずから死を選んだカトーから、己れの意志に殉じた三島まで―。古事記・平家・近松・芥川・太宰などの文学テキストを引きつつ自死の歴史を跡づけ、透徹した論理と雄渾にして優美な文体で、意志的に選びとられた死を通じて現れてくる日本精神の光輝と陰影とをあざやかに描き出した画期的な日本文化論。

この本の目次

第1章 カトーの〈ハラキリ〉
第2章 自殺の統計学
第3章 自殺社会学の歩み
第4章 兆候としての自殺
第5章 歴史の曙
第6章 暴力の失効
第7章 武芸そして死の作法
第8章 捨身
第9章 残酷の劇
第10章 愛と死
第11章 自己犠牲の伝統
第12章 奈落の底まで
第13章 ニヒリズム群像
第14章 三島的行為

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