明治日本とイギリス革命

福沢諭吉、木下尚江、内村鑑三ら明治の先人たちの歴史観をイギリス革命の受容に照射してたどる知的探究心あふれる歴史書。

明治日本とイギリス革命
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,174円(税込)
  • Cコード:0121
  • 整理番号:イ-7-1
  • 刊行日: 1994/04/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:336
  • ISBN:4-480-08125-9
  • JANコード:9784480081254

この本の内容

十七世紀の中葉からほぼ五十年にわたってイギリスを騒乱にまきこんだピューリタン革命・名誉革命は、海を隔てた遠いアジアの島国である日本の思想家の眼と心にどのように映ったのだろうか。福沢諭吉、木下尚江、内村鑑三、竹越与三郎ら明治の先人たちの著作と思想をたどりつつ、議会政治の展開を基礎づける「穏健な」革命観、スなわちマコーレーを代表とする「ホイッグ」史観の受容を照射する。

この本の目次

極東から極西への関心―明治維新までのイギリス像
「万事の改革すでに成りたる」国―開国・自由民権期のイギリス革命観
「田舎紳士」の主張―徳富蘇峰の出発点
最初のクロムウェル伝―竹越与三郎の歴史叙述
「クロムウェルの木下」―木下尚江における革命の幻影
「チェルシーの哲人」―カーライルへの傾倒
義戦から非戦へ―内村鑑三とピューリタン

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