創業70周年記念復刊

現実の「悲劇」性が世界をおおい尽くしたとき、劇形式としての悲劇は死を迎えた。二〇世紀の悲惨を目のあたりにして描く、壮大な文明批評。

悲劇の死
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,540円(税込)
  • Cコード:0198
  • 整理番号:ス-3-1
  • 刊行日: 1995/09/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:448
  • ISBN:978-4-480-08225-1
  • JANコード:9784480082251

この本の内容

悲劇はわれわれに向って、理性と秩序と正義との領域は恐ろしく限られていること、また、われわれの科学や技術の力がどれほど進歩してもこの領域が拡がりはしないことを、教えてくれる。人間の外と内には「他者」が、世界の「他者性」がある。ところが、古代ギリシアのアイスキュロスからシェイクスピアを経てラシーヌまでは勢いがあった、社会生活と想像力的生活とのある本質的な要素―悲劇を生み出す基本的要素―が、17世紀以後は西洋の意識から脱落してしまった。なにゆえに、17世紀は悲劇の歴史における「大分水嶺」となったのだろうか。文芸批評の枠をこえて、近代がもたらした「経験」の変容を活写する。

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