ゲルマニア アグリコラ

タキトゥス 著 , 國原 吉之助 翻訳

頽廃のローマ帝国を北から脅かした、野性にあふれる諸部族の民族誌「ゲルマニア」と、タキトゥスの岳父を描いた伝記「アグリコラ」を併載。

ゲルマニア アグリコラ
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 939円(税込)
  • Cコード:0122
  • 整理番号:タ-12-1
  • 刊行日: 1996/07/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ISBN:4-480-08278-6
  • JANコード:9784480082787
タキトゥス
タキトゥス

タキトゥス

56頃-120年頃。ローマ帝政初期の歴史家。元老院議員として、法務官、執政官を務め、晩年にはアシア属州(小アジア西部)知事となる。共和政への郷愁と元首政への疑問を文筆活動の主題とし、『雄弁家についての対話』『同時代史』『年代記』などを著わす。

國原 吉之助
國原 吉之助

クニハラ キチノスケ

1926年、広島県に生まれる。1953年、京都大学文学部卒業。名古屋大学名誉教授。訳書に、タキトゥス『年代記』、カエサル『ガリア戦記』『内乱記』、スエトニウス『ローマ皇帝伝』などがある。

この本の内容

力強く簡潔な文体と精彩あふれる描写で知られるタキトゥスの二つの小品を収める。『ゲルマニア』は、当時ローマ帝国に北方から脅威を与えていたゲルマニアの諸部族に関する民族誌。風土、習俗、制度などについての概説と各部族の記述からなる。野性に満ちて強力なゲルマニア人と、文明化し過ぎ頽廃・衰亡への道を歩むローマ人を対比し、警告を発する。『アグリコラ』はタキトゥスの岳父を描いた伝記。暴君のもとでの貴族の生き方を示すとともに、ブリタンニア(古代イギリス)の地理や民族を詳しく記す。

この本の目次

ゲルマニア(第1部 ゲルマニアの風土、民族、習慣、制度について 第2部 ゲルマニアの諸部族について)
アゴリコラ〔ほか〕

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