ちくま学芸文庫

崩壊概論
E.M.シオラン
著
有田忠郎
訳
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1,014
円978-4-480-08299-2
0195
-9-1
1996/10/09
文庫判
0
頁織田信長に仕え、『信長記』を残した太田牛一。その牛一が晩年、豊臣秀吉についても記録を残そうとした。それが『大かうさまぐんき』である。しかしこれは、秀吉の栄耀栄華の事績ではなく、甥秀次謀反の事件から説き起こされる。後継者に任じられながら、秀頼誕生ののち謀反の廉で処刑された秀次の悲劇―太閤秀吉晩年の汚点。秀次謀反の真偽のほどは?秀次のひととなりは?激動の戦国時代を辛くも生き抜いた老武者・牛一の、内面の苦悩が『大かうさまぐんき』の行間に表われていないか。室町ごころと国語史学・文章心理学からのアプローチによって、秀次の悲劇の真実に迫る。
1 『大かうさまぐんき』の翻刻(本書関連部分)
2 秀次事件を読む―『大かうさまぐんき』私注
3 『大かうさまぐんき』の今後の流れ
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