母性本能の神話性を論証し、母子の関係、女性の在り方を再考し論議を呼んだ問題提起の書。フェミニズム歴史学の最良の成果。
【解説: 荻野美穂 】

母性という神話
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,540円(税込)
  • Cコード:0136
  • 整理番号:ハ-11-1
  • 刊行日: 1998/02/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:528
  • ISBN:4-480-08410-X
  • JANコード:9784480084101
鈴木 晶
鈴木 晶

スズキ ショウ

1952年東京生まれ。東京大学文学部露文科卒。現在、法政大学国際文化学部教授。専門は精神分析学、身体表現論。翻訳家、舞踊評論家としても活躍。著書に『知識ゼロからの精神分析入門』(幻冬舎)、『世界一おもしろい精神分析の本』(三笠書房)、『バレエ誕生』(新書館)、『バレエへの招待』(筑摩書房)、訳書に『愛するということ』(フロム、紀伊國屋書店)、『死ぬ瞬間』(キューブラー・ロス、中公文庫)、ほか多数。

この本の内容

いわゆる「母性愛」は本能などではなく、母親と子どもの日常的なふれあいの中で育まれる愛情である。それを「本能」とするのは、父権社会のイデオロギーであり、近代が作り出した幻想である…。母性本能の神話性を18世紀以来の育児事情の変遷により論証し、母と子の関係や女性の在り方について再考をうながした問題提起の書。1980年、フランスで出版されるや多くの反響や批判とともに大論議をよんだフェミニズム歴史学の金字塔。

この本の目次

第1部 愛の不在(父権・夫権の長い支配
1760年以前の子どもの地位
母親の無関心)
第2部 新しい価値―母性愛(子どもの弁護
新しい母親)
第3部 強いられた愛(ルソーから受け継いだ道徳論あるいは「ソフィー、その娘たち、孫娘たち」
フロイトから受け継いだ医学論
神話と現実とのずれ)
楽園は失われたのか、見出されたのか

読者の感想

2007.9.13 ビタミン・トム

「筑摩書房様、はじめまして」

 最近、宇多田ヒカルさんのブログで、「ちくま書房」の文字を見ることが多くなりました。
 今、彼女は、『母性という神話』を読んでいるとのこと。
 筑摩書房さんのポスターに、「本を読めば光る」というキャッチコピーで、宇多田ヒカルさんの写真があると興味深いかも、と思ったりしています。

「筑摩書房様のご活躍をお祈り致します」

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