日本語大博物館

紀田 順一郎

活字創造、大辞典編纂の苦闘、漢字廃止論、ワープロ誕生……厖大な資料を掘り起こし、20世紀の日本語〈近代化〉をめぐる全情熱の軌跡を追う!

日本語大博物館
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,650円(税込)
  • Cコード:0181
  • 整理番号:キ-9-2
  • 刊行日: 2001/09/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:336
  • ISBN:4-480-08661-7
  • JANコード:9784480086617
紀田 順一郎
紀田 順一郎

キダ ジュンイチロウ

1935年横浜市に生まれる。慶應大学経済学部卒。文芸評論家、作家。『乱歩彷徨』『幻想怪奇譚の世界』『東京の下層社会』など著書、『M・R・ジェイムズ怪談全集』など編訳書多数がある。『幻想と怪奇の時代』で2008年度日本推理作家協会賞受賞。

この本の内容

明治の幕開けは、欧米の言葉にくらべて複雑で難解な日本語を、簡潔な言語・文字にし、効率的に表記しようとする「近代化」への挑戦のはじまりでもあった。日本語活字誕生秘話、活字文化の大衆化を支えた人々、苦闘の末に大事典をつくりあげた諸橋轍次と大槻文彦の偉業、漢字廃止・カナ文字運動の理想と現実、ガリ版文化の開花と衰退、写植の創造に半生を傾けた男、そしてワープロの誕生…。埋もれた厖大な資料を掘り起こし、この100年の日本語「近代化」に注がれた全情報の軌跡を追う、渾身の日本語探求図鑑。カラー図版多数。

この本の目次

第1章 幕末活字顛末期―活字に憑かれた人々
第2章 活字との密約―“壮厳なる森”に魅せられた人々
第3章 起死回生の夢―昭和活字文化の七〇年
第4章 ことばの海に漂う―諸橋轍次と大槻文彦
第5章 カナに生き、カナに死す―カナ文字運動の理想と現実
第6章 ローマ字国字論の目ざしたもの―田中館愛橘、田丸卓郎と日本のローマ字社
第7章 日本語改造法案―人工文字に賭けた人々
第8章 漢字廃止論VS.漢字万歳論―国語表記論争の過去と現在

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