イコノロジー研究 (下) ─ルネサンス美術における人文主義の諸テーマ
エルヴィン・パノフスキー 著 , 浅野 徹 翻訳 , 阿天坊 耀 翻訳 , 塚田 孝雄 翻訳 , 永澤 峻 翻訳 , 福部 信敏 翻訳
上巻の、図像解釈学の基礎論的「序論」と「盲目のクピド」等各論に続き、下巻は新プラトン主義と芸術作品の相関に係る論考に詳細な索引を収録。
エルヴィン・パノフスキー
パノフスキー,エルヴィン
1892-1968年。ドイツ・ハノーヴァー生れ。1926年よりハンブルグ大学に在職、ヴァールブルグ研究所との交流をもち、図像解釈学(イコノロジー)の手法を用い、広範な分野において文化史的美術研究を進める。1931年より渡米、ニューヨーク大学、プリンストン大学、ハーバード大学などで教鞭をとる。
絵画や彫刻などの芸術作品を読み解くことにより、その背景にある意味内容と歴史的意識を探究していく図像解釈学(イコノロジー)。今日では常識的なものとして定着しているこの方法論は、本書においてパノフスキーが理論的に確立したものである。下巻には、裸体で描かれた「天上の美」と着衣で描かれた「地上の美」という対をなす図像の変遷と、二つの美の相克に苦悩したミケランジェロについての、二つの論考を収録する。詳細な索引、著作目録、参考文献一覧を完備。
5 フィレンツェと北イタリアにおける新プラトン主義運動(バンディネリとティツィアーノ)
6 新プラトン主義運動とミケランジェロ
追録 カサ・ブオナッロティの粘土原型
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