性家族の誕生 ─セクシュアリティの近代

川村 邦光

豊壌な江戸の性は、文明開化を経て、西洋性科学等の影響を受けつつ変質する。近代化の中での日本のセクシュアリティの変貌を追う。
【解説: 斎藤美奈子 】

性家族の誕生 ─セクシュアリティの近代
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,210円(税込)
  • Cコード:0136
  • 整理番号:カ-25-1
  • 刊行日: 2004/07/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:272
  • ISBN:4-480-08865-2
  • JANコード:9784480088659

この本の内容

日本人のセクシュアリティは、文明開化による「西洋性科学」の流入をうけ、大きく変貌する。それまで自然なものにすぎなかった「性欲」に人々の意識は強く囚われるようになり、その中心に特権化された身体部分=性器が据えられる一方で、色情は貶められ貞操が重視される。この流れのなかで、性を制御・隠蔽しつつ、「強い男/弱い女」幻想を作りあげ戦争推進力へと変換する、巧妙な中間装置となったのが、「家族」であった。近代日本の性の変遷を、通俗的な書物や図版をもとに、緻密に解析する。

この本の目次

序 透谷、処女を論ず
第1章 色情のエチカ
第2章 文明開化のセクソロジー
第3章 性欲の時代
第4章 性家族の肖像
第5章 男らしさの病と女らしさの病
第6章 戦争と母性愛の時代

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