日本人の目玉
「批評の目玉は、見つめる対象を、叩き、壊す」。近現代の精神史を書き換え、文士たちの眼力を探り、日本人の思考と感性に迫る破天荒な力業。
【解説: 柳美里 】
- シリーズ:ちくま学芸文庫
- 1,320円(税込)
- Cコード:0190
- 整理番号:フ-15-3
- 刊行日:
2005/06/08
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ページ数:384
- ISBN:4-480-08921-7
- JANコード:9784480089212
- 在庫 ×
「虚子と放哉の間で理論を、西田と九鬼の間で思考を、青山と州之内の間で美を、安吾と三島の間で構成を、川端において散文を問い、そして小林秀雄にたどりついた」。俳句、哲学、美術、演劇、小説、そして文芸批評。巨人たちへの敬虔なオマージュでなく、むしろ今なおわれわれを強くとらえてやまない多彩なディスクールを横断しながら、彼らの反面が隠し持っている途方もない異形性、不気味さだけがもちうる強度を露わにしてみせる。ロゴスの節度ではなく、アレーティアの脅威にこそ捧げられた、異色の近代日本批評史、恐るべき思考の力業。
放哉の道、虚子の道と道
西田の虚、九鬼の空
見えない州之内、見るだけの青山
三島の一、安吾のいくつか
いつでもいく娼婦、または川端康成の散文について
小林秀雄わかちえぬものと直接性、もしくは、流れる、叩け、見ろ、壊せ!
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
※は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
歳
公開可 公開不可