ブルーノ・タウト
桂離宮を「永遠なるもの」と絶讃し、日光東照宮を「キッチュ(いかもの)」と評したブルーノ・タウトの生涯の謎を解き明かす。
【解説: 松山巖 】
- シリーズ:ちくま学芸文庫
- 1,320円(税込)
- Cコード:0152
- 整理番号:タ-21-3
- 刊行日:
2005/10/05
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ページ数:320
- ISBN:4-480-08941-1
- JANコード:9784480089410
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桂離宮と伊勢神宮に「永遠なるもの」を見、日光東照宮を「キッチュ」(いかもの)と断じ、その著書『日本美の再発見』や『日本文化私観』などによって、日本人の文化・芸術に大きな刺戟を与えたドイツの建築家ブルーノ・タウト。しかしまた、タウトは桂離宮の中にキッチュな部分をも発見する。「永遠なるもの」とは持続されるものであり、キッチュもまた、絶えず変貌し持続される。著者は、その持続が常に更新されることに、現代に生きる美の力を見る。そして、タウトの眼の思考の虚実を、1930年代の日本に現れた「まれびと」「テオーリア」と捉え、その謎を解き明かした名評論。
プロローグ 別離の人
1 「空白」としての存在
2 まれびとの室ほぎ
3 キッチュの発見―東照宮
4 永遠とキッチュ―桂離宮
5 石と水と木の世界―再び桂離宮
6 「釣合い」を求めて
7 日本の思い出―熱海・日向邸
エピローグ 洗心亭再訪
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