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定価

1,320

(10%税込)
ISBN

978-4-480-08957-1

Cコード

0141

整理番号

-6-2

2006/01/10

判型

文庫判

ページ数

336

解説

内容紹介

位相は“近い”という日常感覚を数学的に厳密にとらえ直したもの、といってよく、現代数学において最も基本的で重要な概念の1つである。歴史的には、18世紀から19世紀末にかけて解析学が進展していくなかで、極限・収束・連続性などをめぐる議論から位相空間論が生まれ、20世紀における関数解析学の展開によって、より抽象的に定式化されていった。本書は、数学の意味・こころを語る達人である著者が、1950年代、60年代、70年代に、位相をめぐって書き綴った「位相解析入門」「位相用語集」「位相構造」という3つの文章からなる。著者の名調子に乗せられて、位相のこころを体感してみよう。

目次

位相構造(極限
順序
閉集合
近傍
コンパクト
距離
全有界
関数空間
位相構造批判)
位相用語集(位相
収束
閉集合、開集合近傍
位相空間
連続写像
位相の移入
順序位相
コンパクト
距離空間
完備
位相群
一様空間
連続関数
分離公理
関数空間
ヒルベルト空間
位相ベクトル空間
位相解析
構造の極限ファイバー空間
多様体)
位相解析入門(位相空間
位相代数
積分論)

著作者プロフィール

森毅

( もり・つよし )

1928年東京生まれ。東京大学数学科卒業。京都大学教養部教授を長く務める。著書に『まちがったっていいじゃないか』(ちくま文庫)、『数学の歴史』(講談社学術文庫)、『対談 数学大明神』(安野光雅氏と共著、ちくま学芸文庫)ほか多数。2010年7月逝去。

この本への感想

現代解析・・・の方でとても相性が良かったので大学の学部生の時に日本評論社発刊の方を買って読みましたが、さっぱりでした。しかし、10年後の今読み直したら、感激でした。森毅先生の文体にはクセがあるので、人によりけりだと思いますが、ツボにはまったときは凄いです。他の専門書では決して遭遇できない解説に出会えます。どうか日本評論社の「線型代数―その生態と意味」「微積分の意味」「指数・対数の話」(東京出版?)など森毅先生の数少ない専門書LIKEな書籍も是非とも文庫化してもらいたいです。日本にとっての世界で異彩を放つ貴重な自然科学の財産だと思います。

一度授業を受けてみたかった

さん
update: 2008/12/31

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