フーコー・コレクション 4 権力・監禁

ミシェル・フーコー 著 , 小林 康夫 編集 , 石田 英敬 編集 , 松浦 寿輝 編集

政治への参加とともに、フーコーの主題として「権力」の問題が急浮上する。規律社会に張り巡らされた巧妙なるメカニズムを解明する。
【解説: 松浦寿輝 】

フーコー・コレクション 4 権力・監禁
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,540円(税込)
  • Cコード:0110
  • 整理番号:フ-12-5
  • 刊行日: 2006/08/09
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:464
  • ISBN:4-480-08994-2
  • JANコード:9784480089946
ミシェル・フーコー
ミシェル・フーコー

フーコー,ミシェル

1926年フランス・ポワティエ生まれ。高等師範学校で哲学を専攻、ヨーロッパ各国の病院・研究所で精神医学を研究する。1969年よりコレージュ・ド・フランス教授。1984年没。主著に『精神疾患とパーソナリティ』『狂気の歴史』『臨床医学の誕生』『言葉と物』『知の考古学』『監視と処罰』『性の歴史』がある。

石田 英敬
石田 英敬

イシダ ヒデタカ

1953年、千葉県に生まれる。東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学、パリ第10大学大学院博士課程修了。現在、東京大学大学院情報学環長、総合文化研究科言語情報科学専攻教授。専攻、記号学・メディア論、言語態分析。特に19世紀以後のメディア・テクノロジーの発達と人間文明との関係を研究。編訳書に『ミシェル・フーコー思考集成(全10巻)』、『フーコー・コレクション(全6巻+ガイドブック)』(筑摩書房)、著書に『知のデジタル・シフト』(弘文堂、編著)『アルジャジーラとメディアの壁』(岩波書店、共著)『記号の知/メディアの知』(東京大学出版会)などがある。

松浦 寿輝
松浦 寿輝

マツウラ ヒサキ

1954年、東京生まれ。1980年、東京大学大学院仏語仏文学専攻修士課程修了。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授(表象文化論)。詩人、作家、映画評論家でもある。2000年、『花腐し』(講談社)で第123回芥川賞受賞。著書に『表象と倒錯』『エッフェル塔試論』『ゴダール』『Y・死・閾』『映画1+1』(筑摩書房)、『半島』(文藝春秋)、『物質と記憶』(思潮社)、『官能の哲学』(岩波書店)、『冬の本』(青土社)など。

この本の内容

五月革命以後の日々の中で、フーコーも急速に政治的活動を活発化させる。それに伴い、フーコーの仕事を貫く主題として「権力」の問題が前面に押しだされてきた。権力は「知」と共謀しながら、いかに規律社会に張り巡らされ、いかに作動してきたのか。コレクション第4巻「権力・監禁」は、政治参加の端緒のひとつ「監獄情報グループ」の宣言書、ドゥルーズとの対話「知識人と権力」ほか、『監視と処罰―監獄の誕生』を軸とした、人間矯正のテクノロジーへの批判の数々を収録する。

この本の目次

GIP(監獄情報グループ)の宣言書
監獄についての調査、沈黙の鉄格子を打ち破ろう
歴史への回帰
大がかりな収監
知識人と権力
人民裁判について―マオイスト(毛沢東主義者)たちとの討論
監獄的監禁について
狂人の家
監獄についての対談―本とその方法
ミシェル・フーコー―哲学者の回答
地理学に関するミシェル・フーコーへの質問
医学の危機あるいは反医学の危機?
ソ連およびその他の地域における罪と罰
真理と権力
権力の眼
権力と知

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