角の三等分

矢野 健太郎 著 , 一松 信 その他

コンパスと定規だけで角の三等分は「不可能」! なぜ? 古代ギリシアの作図問題の核心を平明懇切に解説し「ガロア理論入門」の高みへと誘う。

角の三等分
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,100円(税込)
  • Cコード:0141
  • 整理番号:ヤ-14-1
  • 刊行日: 2006/07/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:224
  • ISBN:4-480-09003-7
  • JANコード:9784480090034
矢野 健太郎
矢野 健太郎

ヤノ ケンタロウ

1912−1993。東京生まれ。東京大学理学部数学科卒業。東京工業大学名誉教授。プリンストン高等研究所留学中に、アインシュタインの薫陶を受ける。専攻は微分幾何学。著書に『アインシュタイン伝』(新潮社)『数学物語』(角川書店)など専門書から啓蒙書まで多数。雑誌「数学セミナー」(日本評論社)の創刊にもたずさわる。(写真提供:日本評論社)

この本の内容

コンパスと定規だけを使って、任意に与えられた角を三等分せよ。古代ギリシア以来有名なこの作図問題に、多くのアマチュア数学者が魅了され、あたら人生を棒に振った。なんと、数学的にきちんと解決されたのは、ギリシアから二千数百年も後のことで、しかも答えは「不可能」だった。その「不可能」を証明するためには、幾何学にとどまらない、一歩高い次元の数学が必要だったのだ。その周辺を懇切に解きほぐした本文と、その解説(一松信)は、あのガロア理論への格好の助走となっている。巻末に、「不可能」を納得しない面々を描いた「「角の三等分家」と付き合ってみて」(亀井哲治郎)を収録。

この本の目次

第1部 角の三等分(初等幾何学における三つの難問題
任意の角の三等分は不可能であるということ
角の三等分問題に現われる三次方程式
定規と両脚器とによる計算
三次方程式の根の作図可能、不可能 ほか)
第2部 解説(角の三等分の意義
体の概念
体の拡大
作図可能な数
三次方程式の解法 ほか)
エッセイ 「角の三等分家」と付き合ってみて

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