もの・こと・ことば

廣松 渉

壮大なる哲学的思考
廣松哲学への最初の一歩

「事物」と「事態」の関係に立入り、言語の認識論的・存在論的位置づけを明らかにする。壮大なスケールの廣松哲学への最良の案内書。
【解説: 熊野純彦 】

もの・こと・ことば
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,100円(税込)
  • Cコード:0110
  • 整理番号:ヒ-2-2
  • 刊行日: 2007/01/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:288
  • ISBN:978-4-480-09045-4
  • JANコード:9784480090454
廣松 渉
廣松 渉

ヒロマツ ワタル

1933−94年。東京大学文学部哲学科卒業、同大学大学院博士課程修了。69年、名古屋大学助教授、その後東京大学教養学部助教授、同教授などを歴任。1946年、中学一年にして日本共産党傘下の日本青年共産同盟に加盟、その後日本共産党に入党するが離党。著書に、『唯物史観の原像』、『マルクス主義の地平』、『世界の共同主観的存在構造』、『もの・こと・ことば』、『物象化論の構図』、『存在と意味』1、2などがある。

この本の内容

物的世界観から事的世界観へ!事的な実態としての「もの」と事態に重きをおく「こと」の関係を丹念にたどる「物と事との存在的区別」、自らの意味論・言語論を展開し認識それ自体におけることばの意味について独創的な思考を展開する「意味の存立と認識論」等、4論文を所収。哲学から言語の認識論的・存在論的位置づけを明らかにする。“間主観的四肢構造”、“共同主観的存在構造”などの哲学的主題を打ち立てた壮大な廣松哲学への最良の道案内。

この本の目次

1 もの・こと(物と事との存在的区別―語法を手掛りにしての予備作業
「事」の現相学への序奏―「知覚的分節」の次元に即して)
2 こと・ことば(「言語」と哲学の問題性
意味の存立と認識成態
跋文に代えて―「事」の存在性格と存立機制)

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