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ちくま学芸文庫

自己組織化と進化の論理 

——宇宙を貫く複雑系の法則

進化から経済理論まで

すべての秩序は自然発生的に生まれる、この「自己組織化」に則り、進化や生命のネットワーク、さらに経済や民主主義にいたるまで解明。

定価

1,760

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09124-6

Cコード

0140

整理番号

-27-1

2008/02/06

判型

文庫判

ページ数

608

解説

内容紹介

地球上の生物の複雑多様な進化の謎は「自然淘汰」と「突然変異」のみで語れるのだろうか?答えは「否」!秩序ある生物世界に関しては、自然淘汰や突然変異も重要だが、これに加えて「自己組織化」が決定的な役割を担っている。すべての秩序は自然発生的に生まれる、と自己組織化理論は主張する。本書では、この理論に則って進化の様子を丹念に読み解いてゆく。さらにこの理論は、カンブリア紀の大爆発、生物のネットワーク、経済システムから、民主主義の生まれた所以にいたるまでを説明する。新しい視点からの理論的挑戦でわくわくできる一冊。

目次

宇宙に浮かぶわが家で―自己組織化と自然淘汰が生物世界の秩序を生んだ
生命の起源―単純な確率論からいえば生命の誕生はありえなかった
生じるべくして生じたもの―非平衡系で自己触媒作用をもつ分子の集団
無償の秩序―自然に生じた自己組織化は進化する力ももっていた
個体発生の神秘―一個の卵から生物体ができる「法則」は何か
ノアの箱舟―生物の多様性は臨界点の境界への進化から生まれた
約束の地―分子の自己組織化を応用すれば新しい薬を作ることができる
高地への冒険―生物や生物集団はより適した地位へと進化していく
生物と人工物―技術や経済や社会もより適した地位をめざして進化する
舞台でのひととき―生物集団はたがいに影響し合って進化し、絶滅していく
優秀さを求めて―民主主義の正当性も自己組織化の論理で説明が可能
地球文明の出現―生態系・技術・経済・社会・宇宙を貫く自己組織化の論理

著作者プロフィール

米沢富美子

( よねざわ・ふみこ )

米沢 富美子(よねざわ・ふみこ):1938-2019年。理論物理学者。物性理論を専門とし、アモルファス研究で国際的に知られる。著書に『複雑さを科学する』など。

森弘之

( もり・ひろゆき)

森 弘之(もり・ひろゆき):1961年生まれ。東京都立大学理学部物理学科教授。専門は物性理論、特に低次元系や冷却原子系の解析。著書に『2つの粒子で世界がわかる』など。

この本への感想

ここに書きました。
「http://decafish.blog.so-net.ne.jp/2008-04-03-1」
あるいはこちら
「http://www011.upp.so-net.ne.jp/decafish/blogtoc.html#phcomplex」

decafish

さん
update: 2010/01/19

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