地中海世界のイスラム  ─ヨーロッパとの出会い

W・モンゴメリ・ワット 著 , 三木 亘 翻訳

世界史の常識をくつがえす

かつてイスラムはヨーロッパに多大な文明をもたらした。世界史の再構成を目指し、多様な人間集団の共存の道を探ったイスラム文化論の名著。

地中海世界のイスラム  ─ヨーロッパとの出会い
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,100円(税込)
  • Cコード:0122
  • 整理番号:ワ-13-1
  • 刊行日: 2008/05/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:240
  • ISBN:978-4-480-09148-2
  • JANコード:9784480091482
W・モンゴメリ・ワット
W・モンゴメリ・ワット

ワット,W・モンゴメリ

1909-2006年。イギリスの世界的なイスラム学者。『メッカにおけるムハンマド』『メディーナにおけるムハンマド』『予言者・政治家ムハンマド』により、欧米のイスラム学会に不抜の名を残す。著書多数。

三木 亘
三木 亘

ミキ ワタル

1925年生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒業。もと東京外国語大学、慶應義塾大学教授。著書に『生薬と薬種商』6冊(英文)、『世界史の第二ラウンドは可能か』ほか多数。

この本の内容

宝石細工、タイル、華麗な建築、宴席料理、楽器、書物…、数千年の都市文明の結実である「優雅な暮らし」の術をヨーロッパにもたらしたのはイスラム教徒であった。ヨーロッパ人が、アラブ人やイスラム教徒と良好な関係を保つためには、自己の後進性の負い目を徹底的に認めなければならないとし、ヨーロッパ中心主義ではなく心底からの自己批判のうえに、イスラム世界を正当に評価して世界史の真の再構成を目指す。ヨーロッパとイスラム世界を対等に見、しかも現代の問題として過去のかかわりを語り、多様な人間集団の共存の道をダイナミックに叙述した、碩学によるイスラム文化論の世界的名著。

この本の目次

第1講 ヨーロッパにおけるイスラム勢力
第2講 商業と技術
第3講 科学と哲学におけるアラブの業績
第4講 レコンキスタと十字軍
第5講 ヨーロッパの科学と哲学
第6講 イスラムとヨーロッパの自己認識

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