わたしは花火師です  ─フーコーは語る

ミシェル・フーコー 著 , 中山 元 翻訳

哲学者でも歴史家でもなく

自らの軌跡を精神病理学と文学との関係で率直に語った表題作を始め、フーコー中期の貴重な肉声を伝えるオリジナル編集のインタヴュー・講演集。

わたしは花火師です  ─フーコーは語る
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,100円(税込)
  • Cコード:0110
  • 整理番号:フ-12-9
  • 刊行日: 2008/09/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:224
  • ISBN:978-4-480-09165-9
  • JANコード:9784480091659
ミシェル・フーコー
ミシェル・フーコー

フーコー,ミシェル

1926年フランス・ポワティエ生まれ。高等師範学校で哲学を専攻、ヨーロッパ各国の病院・研究所で精神医学を研究する。1969年よりコレージュ・ド・フランス教授。1984年没。主著に『精神疾患とパーソナリティ』『狂気の歴史』『臨床医学の誕生』『言葉と物』『知の考古学』『監視と処罰』『性の歴史』がある。

中山 元
中山 元

ナカヤマ ゲン

中山元(なかやま・げん)1949年生まれ。東京大学教養学部中退。思想家・翻訳家。著書に『思考の用語辞典』などが、訳書にカント『純粋理性批判』、ハイデガー『存在と時間』などがある。

この本の内容

『狂気の歴史』から『知の考古学』『監獄の誕生』と中期の作品を書き継いで脂ののりきったフーコーの初訳対話・講演集。自らの軌跡についてはあまり語らなかったフーコーが、学生時代、若手教授時代の雰囲気などにもふれ、率直にその仕事を語る2編の対話、カントの「啓蒙」と「批判」というテーマを正面から展開し、18世紀における知と権力の関係の画期的な転回を明らかにする白熱の講演、中世以来の施療院的医療体制が17‐19世紀初頭にかけて近代的な病院=医学的知の体制に転換する過程をていねいに解明する講義2編を収める。70年代後半のフーコー自身による、格好の著作案内である。

この本の目次

わたしは花火師です―方法について
哲学を厄介払いする―文学について、これまでの軌跡について
批判とは何か―批判と啓蒙
医療化の歴史
近代技術への病院の統合

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