平井俊榮
( ひらい・しゅんえい )1930年生まれ。58年駒澤大学仏教学部卒業。64年東京大学大学院印度哲学専攻博士課程満期退学。専門は中国仏教。駒澤大学、東京大学などで教鞭をとる。駒澤大学学長、仏教学術振興会理事などを歴任。その間、日本学士院賞、瑞宝中綬章などを受ける。著書に、『中国般若思想史研究──吉蔵と三論学派』、『法華文句の成立に関する研究』、『法華玄論の註釈的研究』(正・続)など多数。
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大乗を最初に宣言した、仏教の根本経典。本書は、厖大な般若経典の中から、最も流布している玄奘訳『般若心経』と鳩摩羅什訳『金剛般若経』、それに鳩摩羅仇訳『大品(だいぼん)般若経』の中の重要な五品を収録。それぞれ、原文・読み下し文・現代語訳・語注で構成する。大乗仏教の中心理念「空」とは固定的実体のないことをいう。『般若心経』はその空の思想の心髄を示し、『金剛般若経』は倫理的実践を空の思想によって基礎づける。『大品般若経』はこのうえない真実の完全なるさとりの智慧を教える。古来、宗派を超えて多くの人びとに読み継がれ、日本人のこころの糧となっている経典。
般若心経
金剛般若経
大品般若経(習応品
大明品
随喜品
薩陀波崙品“常啼品”
曇無竭品“法尚品”)
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