隣の病い

中井 久夫

「頑張れ」と「グッドラック」

表題作のほか「風景構成法」「阪神大震災後四か月」「現代ギリシャ詩人の肖像」など、著者の豊かで多様な世界を示す、エッセイ集。
【解説: 藤川洋子 】

隣の病い
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,540円(税込)
  • Cコード:0111
  • 整理番号:ナ-16-2
  • 刊行日: 2010/03/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:416
  • ISBN:978-4-480-09266-3
  • JANコード:9784480092663
中井 久夫
中井 久夫

ナカイ ヒサオ

1934年、奈良県生まれ。京都大学医学部卒業。現在は神戸大学名誉教授。著書として『精神科医がものを書くとき』『隣の病い』『世に棲む患者』『「つながり」の精神病理』『「思春期を考える」ことについて』(いずれも、ちくま学芸文庫)、『分裂病と人類』(東京大学出版会)、『精神科治療の覚書』『日本の医者』(いずれも日本評論社)、『西欧精神医学背景史』『災害がほんとうに襲った時』『復興の道なかばで』(いずれも、みすず書房)、『治療文化論』(岩波書店)、『こんなとき私はどうしてきたか』(医学書院)など多数。

この本の内容

病いへの深い洞察と患者への共感に満ちた珠玉のエッセイ集。新たな着想の展開を試みた「時間精神医学の試み」や「難症論」、平明な言葉で解き明かされる「統合失調症の病因研究に関する私見」や「サリヴァンの統合失調症論」、周到な観察が思わぬ姿を描き出す「霧の中の英国経験論」や「ハンガリーの旅」、近代史を卓抜な視点から瞥見した「引き返せない道」や「1990年の世界を考える」、災害と社会の相関を論じた「阪神大震災後四カ月」や「災害と危機介入」、そして著者の多彩な内面を物語る「現代ギリシャ詩人の肖像」や「詩の音読可能な翻訳について」など39編のエッセイを収める。

この本の目次

時間精神医学の試み
共時性などのこと
精神医療改善の一計
サリヴァンの統合失調症論
隣の病い
基底欠損(英)basic fault(独)Grundst¨orung
ある臨床心理室の回顧から―故・細木照敏先生を偲びつつ
難症論
風景構成法(landscape montage technique)
フェレンツィの死と再生〔ほか〕

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