禅のこころ ─その詩と哲学

竹村 牧男

わたし自身をたずねる

禅境の詩魂を味わい、禅経験の理路を「言語」「時間」「行為」などの哲学的主題にそって身近なものとすることを意図した、類例のない入門書。

禅のこころ ─その詩と哲学
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,320円(税込)
  • Cコード:0115
  • 整理番号:タ-32-1
  • 刊行日: 2010/01/06
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:288
  • ISBN:978-4-480-09267-0
  • JANコード:9784480092670
竹村 牧男
竹村 牧男

タケムラ マキオ

1948年、東京生まれ。1971年、東京大学文学部卒業、1975年、東京大学大学院印度哲学専修博士課程中退。文化庁宗務課専門職員、三重大学助教授、筑波大学助教授、教授を経て、2002年、東洋大学文学部教授、2009年9月より東洋大学学長。唯識研究で、博士(文学)。著作に、『般若心経を読みとく』、『西田幾多郎と鈴木大拙』、『「正法眼蔵」講義』(現成公案、仏性)など多数。学生時代より、秋月龍J老師に参禅、居士号=祖�a。

この本の内容

禅とは何だろうか。古来、仏の悟りの真髄をこころからこころへと伝えてきたため、その世界に参入するのはなかなか難しい。本書はこの難問に応える。禅の世界は、坐禅修行を通して真実の自己とは何かを究明し、同時に現実世界において平常心に生きる道であることを解き明かす。そこに開かれる、自然や他者との不二の境地は、まさに詩となり、味わいに富む言葉に結晶する。その禅的境涯にひそむ理路は、「言語」「時間」「身心」「行為」などの哲学的探究の展開ともなる。禅を、今を生きるための思想として、多くの人の身近なものとすべく意図された、他に類例のない入門書。

この本の目次

1 真実の自己を尋ねて“実存”
2 「春は花」の風光“言語”
3 永遠の今に生きる“時間”
4 仏に逢うては仏を殺す“身心”
5 平常無事のこころ“行為”
6 自他不二の世界“協働”
7 大悲に遊戯して“大乗”
付編 良寛における詩と哲学―『法華讃』の世界

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