聖書の起源
治癒神イエスを生んだ
異教の神々の系譜
治癒神イエス誕生の背後には異教の神々の系譜があった。さまざまな古代信仰の歴史を辿り、聖書を人々の望みと悲哀の結晶として読み解く名著。
キリスト教の正典、「聖書」―その奥にひそむのは、古代オリエントやギリシアのあらゆる神々の姿が織り込まれ、ユダヤ民族悠久の歴史が幾重にも積み重ねられた、多文化的な空間であった。異教のバァール神話の死と復活のドラマ。ギリシア神話のアドニスとアフロディテの出会いと別れの物語。エーゲ海であがめられた治療の神アスクレピオス。治癒神イエス登場の背後には、これら異端の神々の系譜を透かし見ることができる。従来の宗教学的解釈では光をあてられることのなかったこの歴史を、宗教人類学の視線から掘り起こし、のちの聖書の読みを決定づけた古典的名著。
聖書をめぐる謎
第1部 旧約聖書の原像(土地取得伝承―砂漠のなかの寄留者
契約祭儀伝承―ヤハウェ共同体の論理と行動)
第2部 カナンの神々の系譜(死と再生の神々―バァールとアドニス
病気なおしの神々―エシュムンとアスクレピオス)
第3部 新約聖書の成立(治癒神イエスの登場
イエスとアスクレピオスの競合と葛藤
新約聖書の虚と実)
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