中野茂男
( なかのしげお )1923~1998年。滋賀県生まれ。1945年京都帝国大学理学部卒業。京都大学数理解析研究所名誉教授。専門は代数学、代数幾何学。著書に『代数幾何学入門』(共立出版)、『多変数函数論』(朝倉書店)などがある。
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本書は数学の基礎をなす集合や論理を軸に、数学的思考の歴史を辿ることで“むかし”の思考法が“いま”の数学の中にどのように息づいているかを考えてゆく。「数学的思考とは何か」、その本質に迫りつつ、第一線で活躍する数学者のアタマの中を垣間見ることのできるユニークな現代数学入門。
1章 数学的思考の歴史(数の観念
文明初期の数学
ギリシャ人の達成したこと
近代以前
デカルトとその後)
2章 平行線公理の問題と数学の性格(ユークリッド幾何
非ユークリッド幾何学への道
数学の性格
一つのモデル)
3章 集合と構造(集合
代数的構造
極限の概念)
4章 基礎への反省(カントルの集合論
集合論における逆理)
付録A 射影平面
付録B ベクトルと行列
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