エキゾチックな球面

野口 廣

微分トポロジー誕生

7次元球面には相異なる28の微分構造が可能! フィールズ賞受賞者を輩出したトポロジー最前線を臨場感ゆたかに解説。
【解説: 竹内薫 】

エキゾチックな球面
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,430円(税込)
  • Cコード:0141
  • 整理番号:ノ-6-3
  • 刊行日: 2010/08/09
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:304
  • ISBN:978-4-480-09305-9
  • JANコード:9784480093059
野口 廣
野口 廣

ノグチ ヒロシ

1925年、東京生まれ。東北大学数学科卒業。のちミシガン大学に留学。イリノイ大学客員教授、早稲田大学理工学部教授を経て同大学名誉教授。理学博士。93年より2004年まで数学オリンピック財団理事長を務め、現在、情報オリンピック日本委員会理事。また一本のひもから自在に生み出される「あやとり」の研究・紹介でも知られている。著書に『位相空間』(至文堂)、『トポロジー』(ちくま学芸文庫)、『言語と数学』(ダイヤモンド社)などがある。

この本の内容

7次元の球面は相異なる28通りの微分構造をもつ!5次元や6次元球面がただ一通りなのに7次元では突如ふつう以外に27通りもの微分構造が可能!!J.ミルナーはそれを“エキゾチックな球面”と呼んだ。本書の一章「奇跡のトポロジスト」では、大発展をとげる微分位相幾何学誕生の衝撃を活写する。ほかに、同じフィールズ賞受賞のR.トムや5次元以上でのポアンカレ予想を解決するS.スメールも登場。数々のエピソードを織り混ぜてつづられた1960年代のトポロジー研究の最前線。爆発する草創期の生命力を臨場感ゆたかに描き出し、創造的な数学者の世界を魅力的に紹介する。

この本の目次

1 イリノイにて
2 アルプスの山々
3 フリースピーチ―ハンドル体の理論
4 バンドル
5 トポロジーの魂―コボルディズム
6 古典数学への道
7 奇跡のトポロジスト―微分トポロジー
8 よき歳月―組合せトポロジー
9 回路網のトポロジー
10 まばゆい未来のために

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