日本伝説集

高木 敏雄

娘が蛇を産み、
穴から宝が湧く
不思議の国ニホン

全国から集められた伝説より二五〇篇を精選。民話のほぼ全ての形式と種類を備えた決定版。日本人の原風景がここにある。
【解説: 香月洋一郎 】

日本伝説集
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 定価:本体1,200円+税
  • Cコード:0139
  • 整理番号:タ-36-1
  • 刊行日: 2010/08/09
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:320
  • ISBN:978-4-480-09311-0
  • JANコード:9784480093110
高木 敏雄
高木 敏雄

タカギ トシオ

1876−1922。熊本県生まれ。1900年東京帝国大学文科大学独逸文学科卒業。第五高等学校教授、東京高等師範学校教授、松山高等学校講師、大阪外国語大学教授を務める。1913年には柳田國男と協力して日本で初めての本格的な民俗学の月刊誌『郷土研究』を創刊した。またこのころ南方熊楠とも濃密な交流が続いた。西欧(とくにドイツ)の学説と方法を移入し、日本神話・伝説研究の分類・体系化を試み、日本民俗学黎明期にこの分野での先駆的業績を残した。この高木によってなされた近代的な〈神話研究〉は後の多くの研究者に継承されてゆくことになる。主な著書:『比較神話学』、『日本伝説集』、『日本神話伝説の研究』、『童話の研究』等。

この本の内容

馬の蹄の跡が池になったり、井戸が龍宮城につながっていたり、山どうしがケンカをしたり…。現代的感覚からすれば荒唐無稽な民話の数々。しかし、日本人なるがゆえに、腑に落ちてしまう世界でもある。そこに日本人的思考回路の一端が表れていると見ることもできるだろう。郷土研究の祖によって分類された二百五十余篇の伝説は、日本における民話のほぼ全ての形式と種類をそなえている。語り手の意識や、取り巻く生活環境により変化しやすい伝承を、ムラ社会がまだ十全に機能していた頃に記録した貴重な一書。日本の心の原風景として、これからも大切にしたい記念碑的作品。

この本の目次

説明神話的伝説
巨人伝説及両岳背競伝説
九十九伝説
樹木伝説
石伝説
城跡伝説及長者伝説
金鶏咒咀伝説
椀貸穴伝説
抜穴伝説
沈鐘伝説〔ほか〕

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