お世継ぎのつくりかた ─大奥から長屋まで江戸の性と統治システム

鈴木 理生

江戸の性と政

多くの子を存分に活用した家康、大奥お世継ぎ戦争の行方、貧乏長屋住人の性意識。性と子造りから江戸の政に迫る仰天の歴史読み物。
【解説: 氏家幹人 】

お世継ぎのつくりかた ─大奥から長屋まで江戸の性と統治システム
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,210円(税込)
  • Cコード:0121
  • 整理番号:ス-5-3
  • 刊行日: 2010/09/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:288
  • ISBN:978-4-480-09320-2
  • JANコード:9784480093202
鈴木 理生
鈴木 理生

スズキ マサオ

鈴木 理生(すずき・まさお):1926−2015年。東京生まれ。都市史研究家。地形学・考古学の視点から実証的に都市史をとらえ直し、都市の形成と変遷、流通、交通体系など多角的に論じた。著編書に『江戸はこうして造られた』『江戸の町は骨だらけ』『お世継ぎのつくりかた』(いずれも、ちくま学芸文庫)、『大江戸の正体』『江戸っ子歳事記』(ともに、三省堂)、『江戸の川 東京の川』(井上書院)、『川を知る事典』(日本実業出版社)、『江戸のみちはアーケード』(青蛙房)、『図説 江戸・東京の川と水辺の事典』(柏書房)、『江戸の橋』(角川ソフィア文庫)などがある。

この本の内容

江戸時代―上は将軍家から商家・農家・職人に至るまで、優秀な後継者が立つかどうかは一族郎党の生存に関わる一大事、後継者選びは社会システムの要であった。では具体的にどうしていたのか。性をどのように管理/開放していたのか。優秀な子どもを得るためにどんな努力、あるいは陶汰があったのか。その成功と失敗、挫折と弊害とは。多くの子どもを儲けて彼らを存分に活用した家康の発想、大奥“お世継ぎ戦争”の負の遺産の数々から、お妾という習俗の本質、貧乏長屋住人の性意識まで、性と子造りを通して江戸の統治システムを浮かび上がらせる、仰天の歴史読みもの。

この本の目次

第1章 メカニズム
第2章 武家の相続人
第3章 血統のアウトソーシング
第4章 適材適所の稼業繁昌
第5章 徳川の維持
第6章 借り腹のツケ
第7章 お世継ぎの行方

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