高橋秀俊
( たかはし・ひでとし )1915-85年。東京生まれ。東京大学物理学科卒業。同大名誉教授。のち慶応義塾大学工学部教授。強誘電体、システム理論、制御理論、パラメトロン計算機などで成果をあげた。さまざまな分野に通用する普遍的・独創的な発想で研究を牽引。ロゲルギスト主宰者でもあった。著書に『電磁気学』(裳華房)、『線形集中定数系論』『線形分布定数系論』(ともに岩波書店)などがある。
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物理学のかけ離れた分野、たとえば力学と光学、そこに共通する基本的なセンスが見つけられたら、どれほど思考が軽やかになるだろう。そしてまったく新しい問題に直面したとき、どれほど力強い手がかりになるだろう。さまざまな領域で一級の成果を上げ続け、ロゲルギストを主宰した著者の、卓越した発想法の精髄を披露する。力について、示量変数と示強変数、ルジャンドル変換、動力学の変分原理、回路論から波動論へなど、物理法則や方程式をより高い立場から俯瞰したときに見えてくる景色がここにある。学習者にはステップアップの、研究者には問題
序論
力について
示量変数と示強変数
ルジャンドル変換
熱の自由度、ルジャンドル変換の例
物質の出入りと化学変化
いろいろな自由度の間の交渉
線型レスポンス
2変数の具体例とそれらについての相反法則
伝達率と結合定数〔ほか〕
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