アレクサンドロスとオリュンピアス ─大王の母、光輝と波乱の生涯

森谷 公俊

容貌はたぶん恐ろしい。
そしてきっと美しい。
『ヒストリエ』岩明均

彼女は怪しい密儀に没頭し、残忍に邪魔者を殺す悪女なのか、息子を陰で支え続けた賢母なのか。大王母の激動の生涯を追う。
【解説: 澤田典子 】

アレクサンドロスとオリュンピアス ─大王の母、光輝と波乱の生涯
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,210円(税込)
  • Cコード:0122
  • 整理番号:モ-15-1
  • 刊行日: 2012/04/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:256
  • ISBN:978-4-480-09449-0
  • JANコード:9784480094490
森谷 公俊
森谷 公俊

モリタニ キミトシ

1956年徳島県生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒業。同大学院博士課程、東京都立大学助手を経て、帝京大学文学部史学科教授。専攻は古代ギリシア史・マケドニア史、研究テーマはアレクサンドロス大王など。著書に『王宮炎上── アレクサンドロス大王とペルセポリス』(2000年 吉川弘文館)、『アレクサンドロス大王──「世界征服者」の虚像と実像』(2000年 講談社)、『アレクサンドロスの征服と神話』(2007年 講談社)、『学生をやる気にさせる歴史の授業』 (2008年 青木書店)など。

この本の内容

アレクサンドロス大王の母、オリュンピアス。彼女は、蛇をあやつる怪しい密儀に没頭し、妖艶な魅力でマケドニア王フィリッポス2世の心をとりこにした魔性の女なのか。息子アレクサンドロスに狂おしいまでの愛情をそそぎ、その世界帝国建設を遠くから見守りつづけた賢母なのか。それとも野心と権力欲に衡き動かされて、夫の暗殺を背後であやつり、王族の女性たちを次々と手にかけて殺した稀代の悪女なのか。激動の時代を毅然と生きぬいた大王母の波乱と悲劇の生涯を通して、古代地中海世界の真実に迫る。

この本の目次

第1章 密儀
第2章 同盟
第3章 王子
第4章 宮廷
第5章 亀裂
第6章 暗殺
第7章 情愛
第8章 抗争
第9章 故国
第10章 動乱
第11章 決戦
第12章 断絶

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