江戸奇談怪談集

須永 朝彦 編訳

魑魅魍魎の饗宴

江戸の書物に遺る夥しい奇談・怪談から選りすぐった百八十余篇を集成。端麗な現代語訳により、古の妖しく美しく怖ろしい世界が現代によみがえる。

江戸奇談怪談集
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,870円(税込)
  • Cコード:0193
  • 整理番号:ス-14-1
  • 刊行日: 2012/11/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:592
  • ISBN:978-4-480-09488-9
  • JANコード:9784480094889
須永 朝彦
須永 朝彦

スナガ アサヒコ

1946年、足利市生まれ。塚本邦雄の影響を強く受け、歌人として出発するが、1970年代には耽美的で幻想的な小説の数々を発表する。稲垣足穂、佐藤春夫、澁澤龍彦らに触発されたというその作品は、どれも深い知識と美意識に裏打ちされ、多くの幻想文学ファンをうならせた。歌舞伎にも深い造詣をもち、また坂東玉三郎主演台本も手掛けた。1990年代以降は『鏡花コレクション』1〜3、『江戸奇談怪談集』などのアンソロジーを多く編んでいる。『就眠儀式』『天使』などの小説集、『美少年日本史』『歌舞伎ワンダーランド』などの評論集、『須永朝彦歌集』『須永朝彦小説全集』などがある。2021年5月逝去。

この本の内容

茶碗の水に映る麗しき若衆の顔、うつろ船に乗って流れ着いた異国の女、天狗に攫われ空を飛んだ少年、厠のなかで火の玉を手玉に遊ぶ少女、夜ごとひそかに訪ね来る謎の美女の正体は…。江戸の書物には、不思議な出来事、妖しい物語、身の毛もよだつ怖い話が数多く遺されている。有名な根岸鎮衛『耳嚢』や、曲亭馬琴らの編んだ『兎園小説』をはじめ、『西鶴諸国はなし』『新著聞集』『伽婢子』『雲根志』『諸国百物語』『宿直草』などから、奇にして怪なる物語百八十余篇を選りすぐり、一冊に集成する。絢爛華麗な現代語訳により、いにしえの妖しく美しく怖ろしい世界がよみがえる。

この本の目次

奇談(義残後覚
醍醐随筆
西鶴諸国はなし
男色大鑑
老媼茶話
諸国里人談
新著聞集
裏見寒話
煙霞綺談
東遊記
西遊記
笈埃随筆
異説まちまち
譚海
梅翁随筆
半陰陽七話
雲根志
耳嚢
半日閑話
北国奇談巡杖記
奥州波奈志
兎国小説
中陵漫録
怪獣三題
北窓瑣談
巷街贅説
反古のうらがき
閑窓瑣談
海録
想山著聞奇集
宮川舍漫筆
平田本稲生物怪録
夜窓鬼談)
怪談(伽婢子
狗張子
因果物語(片仮名本)
曾呂利物語
諸国百物語
宿直草
新御伽婢子
古今百物語評判
奇異雑談集
西鶴諸国はなし
新可笑記
西鶴名残の友
諸国新百物語
玉箒木
多満寸太札
拾遺御伽婢子
金玉ねぢぶくさ
御伽百物語
一夜船
和漢乗船
怪醜夜光魂
太平百物語
御伽厚化粧
御伽空穂猿
新著聞集
怪談登志男
万世百物語
怪談老の枝
新説百物語
近代百物語
古今奇談繁野話
席上奇観垣根草
怪世談
春雨物語
反古のうらがき

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