頼朝がひらいた中世 ─鎌倉幕府はこうして誕生した
未曾有の内乱が生んだ
新たな政治体制とは?
中世史学を一新する画期的書物
軟禁状態の中、数人の手勢でなぜ源頼朝は挙兵に成功したのか。鎌倉幕府成立論に、史料の徹底的な読解から、新たな視座を提示する。
【解説: 三田武繁 】
- シリーズ:ちくま学芸文庫
- 1,540円(税込)
- Cコード:0121
- 整理番号:コ-40-1
- 刊行日:
2013/05/08
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ページ数:368
- ISBN:978-4-480-09535-0
- JANコード:9784480095350
- 在庫 ×
わずかな手勢で挙兵し、征夷大将軍にまで上り詰めた源頼朝。しかし時を同じくして立ち上がった木曾義仲や、頼朝に反旗を翻した弟義経は、京に入りながらも天下を手にすることはなかった。頼朝にあって彼らになかったものは何か。それは地理的要因にもまして重要な、挙兵の正統性を認めさせる力だった。頼朝は後白河法皇を武力で護りつつ、武家はつねに天皇のためにあるという姿勢を貫くことで、朝廷の信頼を得ていく。それを見て各地の武家勢力も、頼朝に従う道を選んでいった。史料の徹底的な読み込みにより、頼朝と内乱の時代をリアルに描いた、鎌倉幕府成立論の名著。
中世はじまる(頼朝勢力の誕生
平家クーデター ほか)
京攻めの条件(諸勢力の分立
頼朝の対朝廷工作 ほか)
東から西へ(一時的持久戦
一一八四年初頭の交渉 ほか)
守護・地頭・兵粮米問題(対朝廷交渉の開始
守護について ほか)
朝廷と幕府(義経事件の責任問題
貴族社会と頼朝 ほか)
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