荘子 内篇

荘子 著 , 福永 光司 翻訳 , 興膳 宏 翻訳

あらゆる束縛から自由になる
古代中国が生んだ
解脱の哲学

人間の醜さ、愚かさ、苦しさから鮮やかに決別する、古代中国が生んだ解脱の哲学三篇。「内篇」は中でも荘子の思想を最もよく伝える篇とされる。

荘子 内篇
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,430円(税込)
  • Cコード:0110
  • 整理番号:ソ-4-1
  • 刊行日: 2013/07/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:352
  • ISBN:978-4-480-09540-4
  • JANコード:9784480095404
荘子
荘子

ソウシ

中国の戦国時代の思想家で、道教の始祖の一人とされる人物。姓は荘、名は周、子は尊称。あらゆる人為的なものを否定し、自然との合一を理想として生きた。

福永 光司
福永 光司

フクナガ ミツジ

1918-2001年。大分県生まれ。中国思想史家。老荘思想・道教研究の第一人者。京都大学名誉教授。著書に『道教思想史研究』『荘子 古代中国の実存主義』など、訳書に『老子』『列子』『空海 三教指帰ほか』などがある。

興膳 宏
興膳 宏

コウゼン ヒロシ

1936年福岡県生まれ。中国文学者。中国文学理論の研究により、2013年学士院賞を受賞。現在、京都大学名誉教授、財団法人東方学会理事長著書に『新版 中国の文学理論』『中国文学理論の展開』など、訳書に『文心雕龍』などがある。

この本の内容

現代人の疲れた心に沁みわたる、古代中国が生んだ最高の解説の哲学。人間の醜さ、愚かさ、社会の息苦しさから自由になりたいと願った荘子は、彼一流の人を喰った諧謔を武器に、世俗的な価値観一切をちゃかし、切り捨てていく。しかし、常識の世界と決別しただけでは絶体的な精神の自由を手にすることはできない。すべての苦脳は己の物差しでものごとを捉えることからはじまると考えた荘子は、自我を放棄し、大自然と合一する道を究めていく。「内篇」「外篇」「雑篇」全三篇のうち、荘子の思想をもっともよく伝えるとされるのが本巻の「内篇」。碩学二人の手による『荘子』訳注の決定版!

この本の目次

逍遙遊篇第一
斉物論篇第二
養生主篇第三
人間世篇第四
徳充符篇第五
大宗師篇第六
応帝王篇第七

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