柳田国男を読む
その思想の核心徹底的な読みから導かれる、未来への可能性
稲作・常民・祖霊のいわゆる「柳田民俗学」の向こう側にこそ、その思想の豊かさと可能性があった。テクストを徹底的に読み込んだ、柳田論の決定版。
日本民俗学の祖、柳田国男。しかし、稲作・常民・祖霊に代表される「一国民俗学」は、果たして柳田の真の到達点なのだろうか。そこに至る道のりの中にこそ、未来へと向かう思想の豊かさがあるのではないか。かつて『柳田国男の読み方』で著者は、固定的な従来の解釈を退け、丹念にテクストを掘り進めることによって、柳田の思想の射程と深度に迫る清新な読みを提起した。それから20年近く。繰り返し柳田のテクストに立ち戻り、その本質を問い続けてきた結晶が本書である。『柳田国男の読み方』に加え、著者最初期から現在までの代表的論考4編を収録、柳田思想の可能性を現代に問う。
第1部 柳田国男の読み方(民俗学以前
物語の発見
山の力、そして畏怖
漂泊から定住へ
北の異族、南の同朋
民俗学への出立)
第2部 一国民俗学を越えて―未来への遺産(柳田国男/幻像としての常民
一国民俗学を越えて
『会津物語』は可能か
柳田国男の初志を受け継ぐ)
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